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アイスノン犬 (後編)



「アイスノン犬 (前編)」からの続きです。



20110704-12.jpg


森の木々には、あちこち巣箱が設置されています。
そこを根城に鳥たちが、引っ切り無しに言葉を交わしています。
人の手が入っているとはいえ、貴重な森です。
原生自然(ウィルダネス)が本来あるべき姿ですが、
もうなかなかお目にかかれないですよね。

幸い、この辺には自然がかなりあるんですよ。
湖や沼や湿地帯もあるし、
この森なんかとは比べ物にならない規模の森が無数にあります。
本当に広くて深いです。
車で何度も行ってましたが、全然把握できていないほどです。
その中にはトトロの森も点在しています。
ジブリも近く、運送関係の仕事をしていた頃にはよく行ってました。
こんど機会があったら広大な森へも行けたらなぁ~とか思ってます。


20110704-13.jpg


そろそろアイスノンは外さないとね。
もう温くなっちゃった。


20110704-14.jpg


もうすぐ森の出口です。


20110704-15.jpg


おっと、リンクが柵に首を突っ込んで何かしてる
鯉でも見てるのかなぁ。
って思ったら、誰かが鯉にあげようとして落としたパンくずを狙って
リンクはものすごく食い意地が張ってるのでした。


20110704-16.jpg


バローがもっと森に居たいと催促するので、
もう一方の森へも足を伸ばしてから、帰りました。




今日のリンクのシッポ観察です。

20110704-17.jpg

20110704-18.jpg


今日のリンクの巻き尾
天気は曇り(風あり)
外気温 27℃ほどか...
森の気温 24℃ほどか...

今日は巻き少なめです。
◆巻き度数◆
    1







バローの垂れ耳




『バローの垂れ耳』



-誕生-

ゴン、ゴン。
ゴン、ゴン。
細く長く伸びた槍が地を叩く。

ゴン、ゴン。
ゴン、ゴン。
その細さからは想像もできないほど大きな音で。

裸体に兜だけを被った大男がそびえ立っている。
兜の上にはひと際大きな鳥が、羽を首の辺りにまで垂らし厳しい。

その大男は石造に違いない。
ひと際大きな鳥も飾りに違いない。

ゴン、ゴン。
ゴン、ゴン。
けれどもそれらは動いていた。

胸は上下し、腕や手首の筋肉は伸縮している。
やがて右手は鳥の羽に触れるほどまで持ち上がり、握り締めている槍を打ちつける。
ゴン、ゴン。

鳥の羽からは、何枚も毛がフワフワ舞い落ちてくる。
それは太陽の光に触れ、みるみる人の形を成していく。

成した形は徐々に重さを増し、加速度的に落ちていく。
やがて雲に到達し、一瞬受け止められたかと思うと、姿を消す。

雲を通り過ぎた先には月が待っている。
今ではすっかり人の形の出来上がったそれは、そこで羽根を与えられた。

落下速度が徐々に緩み、翼の扱い方を覚えた人は天使となった。
眼下に街明かりが見えるころ、全てを心得た天使たちは、各々の方角へ飛び去った。

鳥:  今宵はこれほどに。
大男: うむ。
鳥:  明日は西の方角へ。
大男: どれほど降らすのじゃ。
鳥:  七振りほど。
大男: それは大振りじゃの。
鳥:  最近は天使も染め抜かれ易くて。まったくもって敵いません。
大男: 七振りじゃな。
鳥:  左様で。
大男: うむ。


轟音と共に大きく重い扉は閉ざされた。
それは千里眼をもってしても見ることはできない。
音と空気で感じるのみである。



-降臨-

冬には雪が舞い落ちるように...。
天使もまた舞い降りる。

夏には蛍が揺れ動くように...。
天使たちもまた、そこかしこをさ迷う。

やがて陽炎のようにユラユラ羽ばたきながら
全ての命に覆いかぶさる。
それ自体に例外はない。

秋に落ち葉が積もるように...。
天使たちも街に溢れ。

春のそよ風が届く頃
天使たちもそれぞれの色に染まる。

やがてサクラの花びらが散り舞う時
染まった色に腰を据える。
それ自体に例外は存在する。

天使:  けっ。
バロー: ウゥゥゥー。
天使:  とんだ奴のところへ来ちまったもんさ。
バロー: ガウゥゥー。
天使:  おいおい、もしかして威嚇してるのかい。
バロー: 君は誰だ。何で話せる?
天使:  なんでだって。おいおい、こちとら天使だよ。
バロー: てんし?
天使:  そうさ。君の守護者。けっ、とんだとこへ来ちまったもんさ。
バロー: しょごしゃ?
天使:  おいおい、馬鹿にしてんの! それとも本気?
     しょごしゃってなにさ。しゅ・ご・しゃだよ、守護者。
バロー: しゅ...しゅごしゃ。
天使:  あーぁ。風向きがちょこっとズレてさえいたら......。
バロー: しゅごしゃ...が、何で話せる?
天使:  あのね、君に降臨しちゃったわけさ。わかる? 
     いくら天使だからってそこまで選べないのさ。
     ヒースの槍の轟きとゴッカン鳥の羽ばたきと、それと...雲と...まあいいや。
     とにかくさ、君にも分かり易く言うと
     ヒースの槍が打ち下ろされた時点で決まってたのさ。
     だからさ、君は犬、そこに降りるピーゾ・レフテロス様には...
     あーこれが僕の名前ね。
     犬語が話せて当然さ。
バロー: ピーソレ...ス。
天使:  ピーゾ・レフテロス! ピーゾでいいさ。
バロー: ピーゾ。
ピーゾ: そうさ。 おいおい、怪訝な顔をするもんじゃないさ。
     だいいち、こんな所へ来ちまったこっちがガッカリなんだから。
     それに君らは人間の従属物だからね。
     おまけにそれじゃあ、自由は望めないだろう。
バロー: それって、この体のこと?
ピーゾ: そうさ。動かないんじゃ這う事しかできない。
     おまけにこの檻の中。どこにも行けやしない。
     一生この中さ。
     その意味分かる? 
     君の守護者になっちゃった僕も一生この中ってわけさ。


一切の飾りを放棄した無機質なコンクリートの壁。
冷たく、常に湿っている硬い床。
そこに入り口らしきものは存在しない。
外の世界を窺い知る事など、できるはずもない。



-悲観-

白紙に水を吸わせると、白は白。
徐々に吸い上がる水は水たらしめる。
それは心も同じこと。

生に豊かさを吸わせると、傲慢と慈悲。
次第に吸い上げる優越は虚無たらしめる。
それは心も同じこと。

生に貧困を吸わせると、欺瞞に努力。
嫌でも吸い上げる卑屈は優越たらしめる。
それは心も同じこと。

ではいったい心に何を与えよと言うのか。
激しく侵食する情報を前にして。

ならばいったい心に何を与ええぬと言うのか。
けたたましく押し寄せる騒動を前にして。

選ぶ事などできやしないのだ。
所詮は生かされた身。
望んでなどいやしない。
死が拒絶した生。
そんなものを欲しがる奴などいるものか。

バロー: 僕はここしか知らないんだ。
ピーゾ: そんなことは、お見通しさ。
バロー: じゃあ事故のことも?
ピーゾ: おいおい、ピーゾ様に知らないことなどあるものかい。
バロー: そうなんだ。
     僕は知らないんだよ。覚えてないんだ。
ピーゾ: それが利巧ってもんさ。
バロー: そうなのかなぁ。
ピーゾ: 天使が言うんだ、間違いないさ。
     それにしても、こんな所でよく我慢できるね。
     どうする事もできやしないのは分かるけどさ。
     な~に、口に出してみただけさ。
バロー: ごめんよ。こんな僕の守護者になどさせちゃって。
     神様が本当にいるんなら、僕から頼んだっていいよ。
     他の守護者にしてあげてって。
ピーゾ: もういいさ、君で。
     特別にこのピーゾ様が守護してあげるさ。
     それにどの道、ヒースの槍が振り下ろされた以上は
     変える事はできないからね。
     だから君も心しな。
     このピーゾ様は染め抜かれやしないから、驚きが起こるかもな。
バロー: 驚き?
ピーゾ: そうさ。奇跡ってやつだよ。
バロー: そんなもの、僕には起きないよ。
ピーゾ: 何故そう思うのさ?
バロー: いい事なんか何もないよ。 
     ううん。いい事って何なのかも知らないや。
ピーゾ: だから耳を垂らした。
バロー: 何でも知ってるんだね。スゴイや。
ピーゾ: おいおい、ピーゾ様には知らないことなど無いってさっき言っただろ。
バロー: じゃあ僕には何も無いことだって知ってるでしょ!
     僕はもういいんだよ。
     このままで何も不都合はないよ。
ピーゾ: 嘘だね。
バロー: 何が?
ピーゾ: 君は嘘を言ってる。
     君が言ってることが本心なら、何故耳をピンと立てないのさ。
     立てたって良い筈だろ。
     いくら塞いだって何も変わらないよ。
バロー: 変わるさ!
     ものすごく......変わるよ。
     もう嫌なんだ。
     怖い音しか聞こえてこない。
     泣き叫ぶ声しか聞こえてこないんだよ。      
     耳を立ててる意味なんかないじゃないか。


強固な壁は更なる壁を築き、より内へと閉じ篭る。
徐々に闇は増し、それと共に視界は遮られていく。
やがてミクロの漆黒の固まりとなり、反比例して重さを増す。
自給は許されえるのか。
それとも外への扉を模索するべきなのか。



-薄望-

松明の火は薄く白む。
足取りぎこちなく右へ左へ。
絶望の淵では何一つ見えやしない。

はたして松明は役に立つのか。
いっそ投げ捨ててしまおうか。
だがそれは許されない。
己の右手が許そうとしないのだ。

ならばこの右手ごと切り捨ててしまおう。
その方がどれだけ生々することか。


どこまで行っても薄く白い。
足取りぎこちなく右へ左へ。
希望を目指したところで何一つありはしない。

はたしてこの心は役に立つのか。
いっそナイフで突き刺してしまおうか。
だがそれは許されない。
己の左手が許そうとしないのだ。

ならばこの左手ごと切り捨ててしまおう。
その方がどれだけ潔いことか。


そろそろ松明の火が尽きてきた。
足取りぎこちなく前へ後ろへ。
この霧の向こうに何があるというのか。

はたして......いったい......そして。
いっそここで立ち止まってしまおうか。
だがそれは許されない。
何故なら、己は見たのだから。

ならば全てをかなぐり捨ててしまおう。
遥か先の薄望を目指して。

ピーゾ: どうだい、まだ嫌な音や声は聞こえるかい。
バロー: 聞こえるに決まってるだろ!
ピーゾ: だろうさ。
     それじゃあいっその事、その耳を切り落としちゃえばいいさ。
     そうすれば金輪際、嫌な思いをしなくて済むよ。名案だろ。
バロー: ............。
ピーゾ: 怖いんだろ。
バロー: 怖いことなんてないよ。でも......................。
ピーゾ: だろ。
     良い音だって、良い声だって君には聞こえていたはずさ。
     耳を塞いでたら、そういうものだって聞こえなくなっちゃうよ。
     それでも良いのかい。
     それに、確かに君は酷い目に合ってるよ。
     でもそれは特別な事じゃないさ。
     今この時だって、君みたいなのや......
     君よりもっと酷い目に合っているのや......ごまんと居るさ。
バロー: いい加減な事言うなよ! まるで見て来たみたいに。
ピーゾ: 見てるのさ。
     正確に言えば、世界中に散らばっている兄弟達を通してね。
     僕達には全ての事が分かるのさ。
     だからさっき言った事も本当さ。
     それぞれの兄弟達の守護主のことだよ。
     だけどそいつらは君のように耳を垂らしたりなんかしてないさ。
     君だけだよ、逃げてるのは。
バロー: に、逃げてなんかないよ。
ピーゾ: ははは、思いっきり逃げてるじゃないか!
     君が動けない事、歩けない事、用も足せない事、ほら、全てから逃げてる。
     どうだい、言い返せないだろう。
バロー: .............。
ピーゾ: 確かにね、その気持ちも分からなくはないけどさ。
     所詮すでに終わった出来事さ。
     もう与えられてしまった現実。
     それが良いのか悪いのかなんて関係ないさ。
     与えられた命。
     奪われなかった命さ。
バロー: 奪われなかった、命...。
ピーゾ: そうさ。
     問題はどう使っていくかさ。
バロー: どう使うか?
ピーゾ: こんな狭っこいところで腐って使うのか、
     それとも狭っこいところでも壁を叩くのか。
     大きな違いがあるとピーゾ様は思うけどねー。


強固な壁に危機を感じた時、それに綻びが現われる。
外の世界を窺いたいと願った時、次第に陽は注がれる。
やがて全てが取り払われた時、そこに居るのは変わらぬ己。
だが嘆く事はない、既に君は進んだのだから。
悲しむことはない、既に君は開拓者なのだから。
絶望する事など何もないのだ。
天使が君に寄り添っているのだから。



-切望-

強固な肉体もなければ、弛まぬ精神もない。
だがもう恐れはしない。
シリウスの輝きに私は誓う。

ピーゾ: どうだい。耳を立てる気になったかい。
バロー: ............。
ピーゾ: なにさ、まだ君はウジウジやってるつもりなのかい。
バロー: そうじゃなくって......その......僕にできるのかな。
ピーゾ: 何をさ?
バロー: こんな自由の利かない体だし、気持ちだって......僕ほんとは弱いんだ。
ピーゾ: おいおい、気持ちなんてみんな弱いものなんだよ。
     体だって、這って歩けるんだろ。
バロー: うん。
ピーゾ: それで上等じゃないか。欲張るなよ。
バロー: だけど............。
ピーゾ: じゃあやめようか。
     こっちはどうだっていいのさ。
     面白くなるか、それともつまらなくなるかの違いだけだからさ。
     好きにしたらいいさ。
バロー: 分かったよ。好きにする。
     ............。
     ............。
ピーゾ: いったい何をしてるのさ。
バロー: いつかこんな所から出てやるって決めたんだ!
ピーゾ: やる気になったの!
     で、いったい何をやってるのさ。
バロー: 何って、耳を立てようとしてるんじゃないか。
ピーゾ: ははは。なんだ、それでさっきから踏ん張ったり、喘いだりしていたのか。
バロー: 喘いだりなんかしてないよ!
ピーゾ: 立つ訳ないだろ。
バロー: えっ!
ピーゾ: だから、いきなり決めたからって、はいそうですかと立つもんじゃないさ。
     今まで否定して塞いできたんだからね。
バロー: じゃあどうすればいいんだよ。
     せっかく決意したのに。
ピーゾ: それは当然これからの努力次第さ。
バロー: 努力って............何をどう努力したらいいんだよ。
     それに努力すれば、元通りにまた立つの?
ピーゾ: それは分からないよ。
     でもだからってやめてしまうのかい。
     大事なのは、思い願う事さ。
バロー: 人事だと思って。
ピーゾ: 人事だからしょうがないさ。
バロー: ウゥーー。
     分かったよ。
     自分で決めたんだから、どうやったら良いか分からないけど、するよ。
     思うし、願い続けるよ。
ピーゾ: ............。
バロー: どうして急に黙るの?
ピーゾ: 決断した君にプレゼントをあげるよ。
     ほら。
バロー: 羽根?
ピーゾ: 天使の羽根さ。しかもこのピーゾ様のものだよ。
バロー: ありがとう。
ピーゾ: ちょっと貸してみな。
     ほら、君の足に浸透させたよ。
バロー: あっ、何でせっかくくれた羽根を消しちゃうの?
ピーゾ: 消したんじゃないさ。君の足に浸透させたのだ。
     これで君の足の神経は一本だけ繋がったさ。
バロー: あっ、足が...足が動くよ!
     ねえ、足が、ほら、ピクピク動く。僕が動かしてるんだよ。
     ねえ、分かる。見える。ほら。
ピーゾ: 分かるし、見えるさ。
     たった今ピーゾ様がしてあげたことだからね。
バロー: えーすごいや。うんともすんとも動かなかったのに、何で、どうして。
     もっとやってよ。
     その羽根で元通りに戻してよ!
ピーゾ: それはできない相談さ。
バロー: どうして!
ピーゾ: 許されてないからさ。
     そんな事をしたらヒースの槍の刃が打ち下ろされて、
     僕が死んでしまうからね。
バロー: 天使も死ぬの?
ピーゾ: 当たり前だよ!
     でもそれは君には関係のないことさ。
     それにたとえ死ななくたって、
     君にそこまでしてあげる気はさらさらないからさ。
     そんな事をしたって意味がないからね。台無しさ。
     分かるだろ。
バロー: うん。
ピーゾ: 繋がった一本の線を伸ばし、増やして行くのも君の自由。
     そのまま一本を大事にするのも、枯らしてしまうのもね。
バロー: うん、分かった。
     ありがとう。


驚き、奇跡は不意にやってくる。
それは望む者ではない。
それは拒む者でもない。
それは、ただそこにいるだけの者にやってくる。



-浸透-

何かを得る為には、どれだけの代償が要るのだろう。
それは物質的なものなのか。
それとも精神的なものなのか。
あるいは覚悟や悟りのようなものなのか。
いずれにしろ、ただという訳にはいかぬようだ。

ならば何を差し出そう。
見渡したところで何もない。
この命をくれてやるか。
尊厳を得るならば、それも良かろう。

ピーゾ: 君ねぇー。そう毎日毎日、よく飽きないね。
バロー: だって嬉しいんだもん。
ピーゾ: その気持ちは分かるけどさ。
     そう無理したって、いきなり神経が繋がっていくってもんでもないさ。
バロー: それでも良いんだよ。
     こういう気持ちになれたってことが、嬉しくってたまらないんだ。
ピーゾ: 成長したね。
     良い傾向だよ。
     でもそう急いだって耳は立ちはしないさ。
バロー: そんなことないよ。
     ほら。
     ね。
ピーゾ: 何が、ね、なのさ。
バロー: こうやってブルブル振ると一瞬立つんだよ。
     立つのが分かるんだ!
     音も風も大きくなる。
     ああ、匂いまでもが耳から入ってきて鼻に抜けていく。
     気持ちいいよ。ピーゾもやってみたらいいよ。
ピーゾ: 生憎さま。ピーゾ様の耳はそんなに無駄に大きくないのさ。
バロー: へー、あっほら!
     後ろ足が蹴れたよ!!
     今の見たでしょ!
ピーゾ: 天使の話を聞いてないだろ。
     まあ、いいさ。
     今のはただの反射さ。
     君たち動物の生理作用でね。意識されることなく起こる反応さ。
     だから神経が繋がっている証拠でもあるけど、
     君の意思で動かしたものでもないってことさ。
バロー: ふ~ん。
     でもいいよ。
     こんなのでも今までなかったんだから。
     最悪だったよ。
ピーゾ: 最悪でもないさ。
バロー: どうして!
ピーゾ: 君は今ここにいるじゃないか。
     どこかでとっくに干からびててもおかしくないのに。
     どこかでボロ雑巾のように、
     どんどん小さくなっていってたっておかしくないのに。
     君はここにいるよ。
バロー: ............。
ピーゾ: なぜ?
バロー: ........................。
ピーゾ: そうさ。
     君が嫌っている人間の力さ。
バロー: でも......。
ピーゾ: 君を救った人間がいる。
     君を生かしている人間がいる。
     それで良くないかい。
     多くを望みたい?
バロー: それは...。
ピーゾ: 望みたいよね。
     でも真理はこうさ。
     多くを望む者は一を見失い、一を求むるものは一を得る、ってさ。
     必要なのは一なのさ。
     君は、助け生かされた。
     それで充分だとピーゾ様は思うね。
バロー: ............僕には、難しいよ。
     でも忘れない、その真理の言葉。


扉は開く。何の前触れもなく。
扉は開く。ある日突然に。
それは何をもって。
それは誰の意志で。

扉は開く。心の振動を伴って。
扉は開く。震える涙の雫とともに。
それは何を払って。
それは何を得て。



-受諾-

承知しよう、君の囁きを。
受け止めよう、その全てを。
君は私の友である。

嘆くのはやめよう、君の命を。
狂うまい、君が悲しむから。
私の友は君だけなのだから。

語り継ごう、君の生き様を。
生き抜こう、君と共に。
友のくれた命なのだから。

君は私の命である。

ピーゾ: 君の頑張りには、ほとほと参ったよ。
     このピーゾ様が驚くんだから、大したもんさ。
バロー: 驚き..............驚きって前に言ってたよね。
     奇跡ってやつでしょ。
     僕に奇跡が起きるの?
ピーゾ: 物覚えがいいんだなあ。
     でも残念ながら、その驚きじゃないさ。
     感情の驚きさ。
     わぁお!ってやつだよ。あっははは。
バロー: な~んだ。そっか。
     ビックリして損した。
ピーゾ: ほら、それも驚き!
バロー: もう!
ピーゾ: ははは.......ごめん、ごめん。
     でもそれが奇跡の真理なのさ。
     積み重ねなきゃね。
バロー: ねえ、ピーゾ。
ピーゾ: なにさ。
バロー: この頃思うんだけどさ。
     最初にピーゾが偉そうにここへやって来た時にはさ。
ピーゾ: 偉そうじゃなくって、偉いのさ。
バロー: はいはい、分かりました。
     そのとっても偉いピーゾが......。
ピーゾ: とっても偉いじゃなくって、偉いのさ。
バロー: もおー、ピーゾうるさい!
     その、えっと.....
     偉いピーゾが僕の前に現われた時には真っ白だったでしょ。
     でもこの頃は影薄くない?
ピーゾ: 失礼な!!
     それに天使に影はないぞ。
バロー: だから......そういう事じゃなくって、何だか薄くなってるよ。
     羽根なんか向こうが透けて見えそうだよ。
     病気なの?
ピーゾ: 天使が病気になる訳ないだろ!
バロー: じゃあどうしたの?
ピーゾ: 君に染め抜かれだしたのさ。
バロー: 何それ?
ピーゾ: たまにあることさ。
バロー: だから、何が?
ピーゾ: 守護主の心が強くて広大だと、守護者の方が逆に............
     感化されていってしまうのさ。
バロー: え、じゃあ......なに、ピーゾは僕のことが好きになっちゃってるの?
     ねえ、そうなの、そうなんでしょ。
ピーゾ: ピーゾ様ともあろうこの僕が...。
     君なんかに。
バロー: 隠さなくたって、いいよ。
     ピーゾはもっと素直にならないといけないね。
ピーゾ: このピーゾ様に向かって......。
     ううう.........。
バロー: 怒った......ねえ怒っちゃったの?
ピーゾ: しばらく口利かないさ。
バロー: もう、ピーゾはすぐに怒る。
     いいよ。そういう態度なら。
     僕もう寝るからね。起こさないでよ。
ピーゾ: ........................。
ピーゾ: ..............っつ...........。
ピーゾ: .............................................................。
バロー: なにやっるの!
     ピーゾ、何してるんだよ。
     ピーゾ、何か言って、ピーゾ。
ピーゾ: 騒ぐなよ。
バロー: だって......だってそれ。
ピーゾ: 何でもないさ。
バロー: 何でもなくないでしょ。痛がってるじゃないか。
     やめてよ。今すぐやめてよ。
     何でそんな事するんだよ。
     僕が怒ったから?
     先に寝ちゃったから?
ピーゾ: そんなことは関係ないさ。
     君に感化されたのさ。
     君流に言えば、君が好きになったんだよ。
バロー: だからってそんな事することないでしょ。
     ねえ、やめてよ。
     僕も好きだから、ピーゾのこと大好きだから。
ピーゾ: いいのさ。
     このピーゾ様の羽根は全て君にあげるよ。
バロー: 何で、どうして......僕いらないよ。
     羽根なんていらないよ。
     ピーゾが居ればいいんだから。
ピーゾ: なんてとは、酷いやつだな。このピーゾ様の羽根を。
バロー: あー、ごめん。そういう意味じゃないよ。
     ピーゾが......。
ピーゾ: 何も言わなくていいさ。
     僕だって君と同じだもの。
     君とずっと居たくなったのさ。
バロー: じゃあそのままでいいいでしょ。
     お願いだからそんなことしないでよ。
ピーゾ: 心配することないさ。
     染め抜かれた天使は消え行くのみ。
     僕はもうすっかり半透明になっているからね。
     次にヒースの槍が轟き、ゴッカン鳥が羽ばたく時に消えてしまうのさ。
     次に意識が表れるのは、雲を抜け月に会った時。
     そして別の守護主の元へやられるのさ。
     体験するのは初めてだけどね。
バロー: そんな......ピーゾがいなくなるなんて嫌だよ。
     そんなの耐えられないよ。
ピーゾ: 耐える必要なんてないさ。
     ピーゾ様にも耐えられそうにないからさ。
     だからこうしてるのさ。
     ピーゾ様の全ての羽根を君にあげるよ。
バロー: だって......えっ......僕は、いらない......ピーゾがいなきゃ......。
ピーゾ: こうするのが僕の真理であり、心理なのさ。
     君に全ての羽根をあげる。
     このピーゾ様の羽根を君に浸透させれば、
     あるいは大きな奇跡が起こるかもしれないさ。
     歩けるようになるかもしれないさ。
     耳だってピンと立つかもしれないさ。
バロー: ほんとうに?
ピーゾ: はは。このピーゾさまでも保証はできないけどさ。
     少なくても、消える前にピーゾ様の全てを君に浸透させられる。
     君と一緒にこれから先もずっと居れるのさ。
バロー: それなら嬉しいけど、でもピーゾは消えちゃうんでしょ。
ピーゾ: 消えないさ。ずっと君と同化するのさ。
バロー: だけど........。
ピーゾ: もう言うなよ。
     集中させてよ。けっこう痛いんだからさ。
バロー: だ..................................。
バロー: ............................。
ピーゾ: もう、いいよ。
バロー: 痛くない?
バロー: もちろん痛いさ。っつう。
バロー: ごめん。
ピーゾ: もう終わったさ。
     これから全ての羽根を君へ浸透させるよ。
     光が強いだろうから目を塞いでいるといいよ。
バロー: うん。
     ピーゾ、ありがとね。
     居なくならないでね。


どれほどさ迷ったことだろう。
もうどこを歩いて来たのかさえ分からない。

ゴン、ゴン。
ゴン、ゴン。
細く長く伸びた槍が地を叩く。

ゴン、ゴン。
ゴン、ゴン。
その細さからは想像もできないほど大きな音で。

裸体に兜だけを被った大男がそびえ立つ。
兜の上にはひと際大きな鳥が、羽を首の辺りにまで垂らしている。

やがて右手は鳥の羽に触れるほどまで持ち上がり、握り締めている槍を打ちつける。
ゴン、ゴン。

鳥の羽からは、何枚も毛がフワフワ舞い落ちる。
それは太陽の光に触れ、みるみる人の形を成していく。

成した形は徐々に重さを増し、加速度的に落ちていく。
やがて雲に到達し、一瞬受け止められたかと思うと、姿を消す。

雲を通り過ぎた先には月が待っている。
今ではすっかり人の形の出来上がったそれは、そこで羽根を与えられる。

落下速度が徐々に緩み、翼の扱い方を覚えた人は天使となった。
眼下に街明かりが見えるころ、全てを心得た天使たちは、各々の方角へ飛び去った。

鳥:  今宵はそろそろ。
大男: うむ。
鳥:  明日は東の方角へ。
大男: どれほど降らすのじゃ。
鳥:  十振りほど。
大男: それはまた大振りじゃの。
鳥:  最近は天使も染め抜かれていくばかりで。まったくもって。
大男: 十振りじゃな。
鳥:  左様で。
大男: うむ。

冬には雪が舞い落ちるように...。
天使もまた舞い降りる。

夏には蛍が揺れ動くように...。
天使たちもまた、そこかしこをさ迷う。

やがて陽炎のようにユラユラ羽ばたきながら
全ての命に覆いかぶさる。
それ自体に例外はない。

秋に落ち葉が積もるように...。
天使たちも街に溢れ。

春のそよ風が届く頃
天使たちもそれぞれの色に染まる。

やがてサクラの花びらが散り舞う時
染まった色に腰を据える。
それ自体に例外は存在する。

バロー: ................................。
バロー: ピーゾ.......ピーゾ........。
バロー: .........ねえ、もう目を開けてもいい?
     ピーゾ......ねえ、ピーゾ。
ピーゾ: いい、さ。
バロー: ピーゾ!!
ピーゾ: うるさいなあ。
     どうやら......まだここにいるようだ。
バロー: いるよ、ピーゾは目の前にいるよ!
     どこにも行かなかったんだね。
     約束守ってくれたんだね。
ピーゾ: っつう.....頭が痛い。体中が痛いさ。
バロー: ピーゾ!
     ねえ、ピーゾ。
ピーゾ: なにさ、どこもかしこも痛いって言ってるだろ。
バロー: だって......だってピーゾって.......。
     羽根がなくなったから、すっかり人間みたいなんだもん。




by.SHOJI


今日はナインも参加♪ (前編)


今日は久しぶりに朝から太陽です。
暑いなぁ~と思いきや、外に出ると意外と涼しい。
陽は出てるけど、曇り続きの昨日までの方がよっぽど暑かった。
なので今日はアイスノン無しでの散歩です。


20110704-19.jpg


バローとリンク。
リードに繋いでいる時はこんな感じ。
外すと二人で道路封鎖です。



20110705.jpg


さて、今日の散歩はナインも参加して小さな群れ状態です。
織姫ちゃんにはしっかり挨拶して、森へ急ぎます。
ソラに飛び交うヘリの騒音で、ナインは早くも帰りたいモード。


20110705-2.jpg


森に入って少し落ち着いたナイン。

やっぱり今日は涼しいですよ。


20110705-3.jpg


おっ、三人並んだぞ!
三銃士みたいだわ。


20110705-4.jpg


あぁ~、すぐに隊列崩れた。


20110705-5.jpg


気を取り直して、仕切り直し。
さぁ出発!!


20110705-6.jpg


傾斜を登り終えて早速嗅ぎまわるバロー。
ナインはまだ帰りたいご様子。
リンクは......なんか見てるぅ~。
マシューは今頃、陶器のベッドでお休みでしょう。


20110705-7.jpg


再び隊列が整う。
切り株のアリを見ているリンクでした。


20110705-8.jpg


今日は近所の柴犬ももちゃん&ママさんとバッタリ森で遭遇。
リンクは初対面。
飛び掛っていきました。
画像にちょこっとだけあります。

唸ったりはしていないので、次は大丈夫でしょう。
だけどリンクは柴犬には反応しちゃいますね。
やっぱり和犬だから...。


20110705-9.jpg


昨日はそれほど強い風が吹いていた訳じゃないんですけどね。
かなり大きな枝が折れて落ちてました。
う~ん。
どうもこの森の枝は落ちやすいようですねぇ。
寿命なのか......
木が弱っているのか......
土がだめなのか......
こんなのが直撃したらヤバイですからね。
以前はそばで落下したし。


20110705-11.jpg


バローが早くしろって鳴いてます。


20110705-12.jpg


はいよ~。
ちょっと待って!!


20110705-13.jpg


それぞれの思いで動いております。


20110705-15.jpg

20110705-14.jpg

一番毛の密集していそうなナインが、一番暑そうです。



「今日はナインも参加♪ (後編)」へ続く。



今日はナインも参加♪ (後編)



「今日はナインも参加♪ (前編)」からの続きです。



20110705-16.jpg


橋でUターンしたところです。

今日の森は蚊が大量にいます。
というか、このところ子供用の虫除けを塗って散歩に来てましたが、
子供用のとはいえ、やっぱり竹酢液よりは害があるだろうと思い、
再び竹酢液にしてみたのですが、耐性ができてしまったようです。
蚊もやりおる!!
お陰で、刺され放題です!!


20110705-17.jpg


誰も居ない森は、快適そのものです!
ここ全部、欲しぃ。


20110705-18.jpg


川の中の鯉を眺めているオヤジ......じゃなくって若者二人です。
それを静かに待つナイン。


20110705-19.jpg


眺めていた川は、こんな感じ。


20110705-20.jpg


今日は日差しが心地良いですよ。♪

さて、そろそろ森の出口です。
みなさん、お付き合いありがとうございます!


20110705-21.jpg


さて、舗装路を通ってかえりますか。
しょうがない。


20110705-22.jpg


広がっていても一応そこそこ並んでいる三銃士。


20110705-23.jpg


さあ、暑くていやな舗装路はとっとと行きましょう!


20110705-24.jpg


帰ったらアイスノンを巻いてあげるからね。
しばらくの辛抱です。










で、帰って早々にヒンヤリです。
ええ気持ちやなぁ~。

20110705-25.jpg

20110705-26.jpg

20110705-27.jpg





今日のリンクのシッポ観察です。(まだやるかぁ!)

20110705-28.jpg

20110705-29.jpg


今日のリンクの巻き尾
天気は晴れ
外気温 27℃ほどか...
森の気温 24℃ほどか...

今日は巻きも少なめです。
◆巻き度数◆
  キレイな1

どうやら、気温に関係しているという強引な結論に。
気温が低くなると開いていき、高くて暑くなるに従い巻いていく...と。
.........だめだぁ。
どうしてもこれ以上書けない。
巻き度数は永遠の秘密かもしれません。



プチ更新♪



今日の天気は...
こんな感じの移り変わりでした。

夕方に短時間降った雨は、雹のように大粒の雨で
雷も伴っていてバローがちょっとパニックになりましたが
おやつで気を紛らすことに今回は成功したので、良かったです。

みんな思い思いの午後を過ごしてます。
ちょうど画像を撮ったのでプチ更新ってことでアップします。


ナインは、いくつかある自分の定位置の一つ、テーブルの椅子の下で寝てます。
真ん中から入って、いつもこの向きで寝たり、座ったりしてます。
椅子の横の足が邪魔で、リンボーダンスのようにしながらでないと入れなかったので
横の足はノコギリで切り、ヤスリなどで磨いて角を取っちゃいました。
それ以来、快適に出入りしてます。

20110705-33.jpg





マシューは室内散歩の時間なのですが、回し車でしばらく回った後は
疲れたようで、入って寝ちゃいました。
2階部分で寝ているマシューです。

20110705-34.jpg





そして......男連中は。
なにやら密談か、もしくは下町のオヤジ二人が縁台で涼みながら
町内の将棋大会の打ち合わせでもしているか.........の様でした。

20110705-30.jpg

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20110705-32.jpg



プチ更新でした。



明日は七夕 (前編)



今日は朝から
暑いけど青空が広がっていて、気持ちいぃ。

バローは早く行きたくてしょうがない様子。
リンクはマイペース。
ナインは.....ちょっと迷ってたけど、今日も留守番とのこと。
大型2頭で行くことにしました。


20110706.jpg


暑くたって......
風がなくたって......
土砂降りの雨が降ったって......
何があったってこうして一緒に散歩が出来る。
何があったって真剣に向き合ってる。
何があったって常に考えている。
だから一歩先を生きていける。
だから一粒を食せる。

目の前の一粒を食せないものもいる。
一歩先の命に届かないものもいる。
何があったって考えてくれていると思ってた。
何があったって向き合ってくれてると思ってた。
何があったって迎えに来てくれると、疑わなかった。
怖くたって......
恐ろしくたって......
放射能の雨が降ったって......

僕は、死ぬんですね。



-追記-
一向に進まぬ被災地での動物の現状。昨日も目にした殺されたワンコの命。
飼い主に心があったなら、きっと消えなくてよかったであろう命。
あと一歩。
それを阻むのは人間。
............その思いを書いてしまいました。
僕は、死ぬんですね。は、昨日見た秋田犬のワンのことです。
そんなこと、説明しないで書いたら誤解を生むだけですよね。
すみませんでした。
説明不足でした。





押さえきれずに、書いてしまいました。
散歩のスタートからすみませんでした。

20110706-2.jpg


20110706-3.jpg


20110706-4.jpg


織姫ちゃんです。


20110706-5.jpg


家の方がちょうど出てきたので、色々と尋ねようとしましたが、駄目でした。
ご高齢のおじいちゃんで、耳がかなり遠く......。
メスだという事だけ辛うじて聞けただけでした。


20110706-6.jpg


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20110706-10.jpg


このあとブラッシングをし、水補給してから橋へ向かいます。





「明日は七夕 (後編)」へ続く。


明日は七夕 (後編)



「明日は七夕 (前編)」からの続きです。



20110706-11.jpg


リンクはたまにこうして遠くを見つめています。
遠くを............って思っていたのですが、
どうやら早くから電車の音を聞きつけて、通るのを待っているようです。


20110706-12.jpg


ほんとに忠犬ハチ公みたいですが......。
ずっと居た場所から電車を眺めてたのかなぁ。
それとも、元の飼い主が帰ってくるのを待ってたのかなぁ。

ちょっと寂しく見えます。


20110706-13.jpg


バローはそれを見守ります。


20110706-15.jpg


さあ、行こう。


20110706-14.jpg


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20110706-20.jpg


この後は、いつものようにホオズキが咲いている所を通って帰ろうとしたら、
左下側の地面でスゥ~と横に動くものがいました。
見ると、スズメのヒナ。
落巣ヒナでした。

その辺は次の記事で書きます。



ελπίζω · λέφτερος



ちょうど木が2本生えた歩道。
探してみても巣らしいものは、ない。

親スズメが2羽、周りで威嚇の鳴きをしています。

だけど、このままでは100%死んでしまいます。
かといって人の手が加わると親が放棄してしまうかもしれない。

でも考えている時間もないので保護し、うちへ帰りました。


20110706-21.jpg


早々、小型キャリーに入れて様子を見ます。
ぐったりして動かない。
様子を窺っているもかもしれない。

巣からいきなり落ちると、明るい世界にパニックになるようです。
それがストレスになり、どんどん弱っていく。
温めようと人の手で包んだりするのは殺すようなもの。
保温が一番重要らしいです。
鳥の正常体温は41~43度。
体温が40度を下回ると危険な状態になってしまう。
だから絶対に触っちゃ駄目です。


20110706-22.jpg


中の物を帽子から服に変更。
ちょこっとだけ警戒を緩めてくれたようだ。


20110706-23.jpg


あれこれ調べて、すぐにこんな感じのものを作りました。
作ったって程のものじゃないですけど。


20110706-24.jpg


中の止まり木に代用したのはマシューの齧り木。
時間が無いのでしょうがない。
中に見える黒いのがヒナです。

スズメは飼えませんが、保護した以上最善を尽くすので
名前はすぐに決めて呼びかけてます。

偶然とは言え駄作に天使のピーゾを書き、
そして今日舞い落ちてきたこのスズメのヒナ。
まさしくピーゾでした。

この記事のタイトルがピーゾ・レフテロスのギリシャ語です。
ελπίζω · λέφτερος (ピーゾ・レフテロス)
ελπίζω ピーゾは希望
λέφτερος レフテロスは自由
ギリシャ語、特に古代ギリシャ語には、以前興味はあったのですが、
もちろんできるはずもなく。
努力もしていないのですが、そういう意味だった...はず、
いうことで駄作の天使の名にしました。
だからこのヒナはピーゾと呼んでいます。



とりあえず、生理食塩水を温め、割り箸の先に水滴をつけてクチバシヘ。
1度だけ飲んでくれました!


20110706-25.jpg

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20110706-28.jpg

20110706-29.jpg

20110706-30.jpg


落巣した辺りの木々をもう一度探ってみたのですが、
やっぱり巣らしきものは見当たりませんでした。
巣があれば、夜になってから行って返して来れば良いようなのですが
巣がないんですよね。

親鳥は、ある程度なら離れていてもヒナ鳥の声を聞き分けるそうです。
そしてその場所までやってきて、安全な場所であればたとえ他の兄弟達と
離れていても、巣立つまで世話をするそうです。

簡易巣を作るしかないのかなぁ。


20110706-31.jpg


とりあえず、こんな感じでベランダの窓を開け声が遠くまで聞こえるように。
人間にとってはかなり暑くなっている部屋なのですが、これで良いようです。

ピーゾも徐々に落ち着いてきて、どんどん鳴くようになりました。
ホッ。

ここでドッグフードを一粒、熱いお湯でふやかし、煉り、水分を絞り、
割り箸の先を平らに削ったものに乗せてあげました。
食べる、食べる。
あくまで臨時食ですが、食べてくれて良かった。


20110706-33.jpg

20110706-32.jpg


簡易巣箱は背の高いもので作ったのですがそれでも脱走していました。
網戸にへばり付いてピーピー鳴いてました。(涙)

親が来てくれると良いんですけど。
見た限りではいません。
部屋の中だと厳しいのかなぁ。
この暑さでも、ベランダに設置した方がいいんですかね?


20110706-34.jpg


2度目......生理食塩水を入れて3回目のご飯です。
ドライフードを2粒にしました。


20110706-35.jpg

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20110706-37.jpg

20110706-38.jpg

20110706-39.jpg


あっという間に平らげます!

そしてまた1時間後に2粒あげました。

日の出から日没まで1時間おきにあげるそうです。
でないと、ヒナの場合は死んでしまう場合も多いそうです。
特に日の出のご飯は最も重要だそうです。


20110706-40.jpg

20110706-41.jpg


脱走されないように、半分にネットを被せました。


飼う事はできないですが、できれば親の元に帰せたら、と思ってます。
難しいのかなぁ。






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