年の明けた昨日、今日と...。
朝一でピーゾ(?)が挨拶に来た。
1羽だけ。
ずっと傍の電線でこちらを見守り、囀り、
やがて3羽のズスメたちがやってくる。
合わせて4羽。
ピーゾたち家族に違いない。
特徴はピーゾに酷似している。
だけどピーゾと確信できない。
カフェ・ド・ピーゾに集まるスズメたちには、
みんなにピーゾと呼びかけている。
きっとこの先もずっと、
ピーゾ自身と対面した!と言える事はないかもしれない。
でも僕はずっと、死ぬまでずっと、ピーゾと呼ぶだろう。


2組の、散歩。
カイは最近やっと、気持ちが落ち着いてきた。
衰えを感じ、
屈辱を味わい、
その葛藤に涙した日々を越え、
今ままた、笑える懐の深いカイが戻ってきた。



ノエルは去年の大雪を経験し、
寒さを身に染みさせ、
そして恋をし、
今きっと、内なる自分と葛藤している最中だと思う。
遠く故郷を思い出しているかもしれない。
優しかった家族に新しい命が誕生するのも間近のはず。
ノエルは、あらゆる事を受け止め、
これからやっとノエルになるのかもしれない。



デナリは、若い。
若いから家中の物を破壊する。
放浪が長かったであろうデナリのそれは、まさに野生児だ。
でもそれは苦しみの表れ。
でもそれは悲しみの表れ。
幼く放浪し、生き永らえてきたであろう現実を、
僕は常に踏まえなきゃいけない。





姫の家からは、毎日のように文句を言われだした。
迷惑だと。
それでも無視して今まで通りに散歩に連れ出すものだから、
最近では態度で示し始めた。
垂れ流しがまた増えていたものを、
迎えに行く前に綺麗に水で流している。
新しい服やマットに入れ替えれば、
同じものを探して買ってきてうちの玄関に下げていく。



でもね、ごめんなさい。
あなた達に愛は感じられないんだ。
ただでさえ午後前には陽射しの当らなくなる姫の貴重な日向を、
水で流して掃除するものだから、すべて水浸しだよ。
それに、この時期朝早くに水を撒いたら、冷気だって増すでしょ。
偉そうだけれど、あなた達に愛など一切存在しないよ。

カイの笑顔だけが、今を救ってくれる。


ごめん、ごめん。
カイだけじゃないよ。
みんなの、ワンズの器だけに、救われる毎日だよ。

愛とは、なんなんだろう。


くさいセリフ。
口説き文句...........。

愛って、なんだろう。

..................愛って。